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バナナはおやつに入るのか。

概要

昔からよくされる質問の一つ。大抵小学生の遠足とかで目立ちたがり屋の子が先生があいまいな答えしか持っていない事を知っている上で、自己主張をするためにこれを質問する。そんな質問『バナナはおやつに入るのか』について、個人的見解を述べていく。

仮定:

*ただし、先生が生徒に対して言う「おやつは300円まで」というルールは絶対で、万が一金額をオーバーしてしまった場合は、止むを得ず全没収する事とし、ルールには必ず意味があるとする。

はじめに

そもそもバナナとおやつの定義はどうなっているのか。

バナナ: 

果実を食用とする品種群の総称。またその果実の事。いくつかの原種から育種された多年草

おやつ: 

午後2時頃に食べる間食の事をさす。栄養補給の意味合いから糖質や炭水化物が主体になりやすい傾向がある。

上記の事から、"おやつ"は糖質・炭水化物が主体となっている事に注目して、一般的に人々から"おやつ"と認識されているものとバナナを比較してみる。比較した結果は以下のようになった。

糖分(g) / 100g 炭水化物(g) / 100g
バナナ 12.23 22.84
チョコレート 36.71 52.42
キャラメル 78.26 78.26


例が少ないが、この表からはバナナが"おやつ"に属するとは言い難い。しかし、完全な"おやつ"という定義が決まっているわけではないので、これは一旦保留にする。

弁当の定義

いきなり話が変わって弁当の定義を一応定めておく。一般的に遠足に行く時に、先生は「おやつは300円まで」というルールに関して、"おやつ"の規制は300円までと決まっているが、弁当に関するルールは言わない。ここで、仮に弁当箱に入っている食べ物全てを"弁当"とみなすとする。すると、いくらおやつを買ったとしても弁当箱に入れてしまえば、それは"弁当"となり、"おやつ"としてカウントされなくなってしまう。しかし、これでは「おやつは300円まで」というルールに意味がなくなってしまい、上記に定めた赤字のルールに反する。
よって、今回は弁当の中に入っている物が全て"弁当"とする、は偽とする。

バナナと"おやつ"の相違点

ところで、バナナと"おやつ"の違いはなんだろう。糖分、炭水化物の量による違いは見られたが、それ以外に今回思いついた違いをあげていく。

  1. バナナは果物であって、保存性に乏しい(腐りやすい)。
  2. 基本的に放送されている"おやつ"に対して、シールを剥がしてしまえばバナナがどこ産なのかがはっきりしない。(300円のバナナを100円と偽装できる可能性あり)
  3. 基本的に"おやつ"が定価なのに対して、バナナに限らず果物・野菜の値段は気象条件に左右され、変動する。

以上、あげた3つを違いとする。

ルールの絶対性

始めに提示した仮定に従うと、先生の「おやつは300円まで」というルールに対して、"おやつ"が300円をオーバーすると没収するとしている。ここで、"おやつ"の合計が301円で、これを許容してしまうと「おやつは300円まで」というルールが意味を持たなくなってしまうので、先生は確実に"おやつ"の合計を検証しなければいけない。しかし、遠足などの現場を想像してみよう。全生徒が先生に買った"おやつ"のレシートを提出し、計算しているか・・・と問われると、実際そうではないだろう。ならば、先生はどうやって"おやつ"の合計金額を計算しているのか。

おそらく目算である。

先生はあらかじめ生徒たちが買いそうな"おやつ"の定価を調べておき、当日その記憶と照らし合わせて目算を行っていると推測される。そうして、先生は遠足の時間にそれとなーく1人1人の生徒に話しかけるていで近づき、"おやつ"の合計金額を目算し、ルールを破った物には全没収という罰を与えているのだ。

しかし、ここで生徒が"おやつ"として、プリキュアシール付きガムを買ってきたとしよう。これには先生は非常に困惑することだろう。先生は暗記していない商品の定価がわからないことに加え、はたしてプリキュアシールを"おやつ"として見なしていいのかどうかも判断しなければならない。プリキュアシールを教育の場に不必要なものとし、没収してしまうのか。ただその場合に、没収したプリキュアシールの分だけ定価から減算して計算すべきか、悩ましいところだろう。

あいまいな目算

今、上で述べたような非常にあいまいな目算は先生の立場からして避けたいと考えられる。これはプリキュアシール付きガムと同様にバナナにも言えることである。
価格が気象条件によって変動しやすい果物系のバナナは買った時点での定価と、遠足当日の定価との差が生まれる可能性がゼロとは言えない。つまり、生徒がバナナを100円で買ったというレシートを持った状態で当日バナナを食べていたとしても、産地で豪雨が発生して、一気にバナナの価格が高騰・・・遠足当日には同じバナナの定価が120円になっている場合が考えられる。
この場合、もし現時点で120円の価値のあるバナナを100円の価値と認めるのは不当であって、もしこれを認めてしまえば以下のような事例が発生してしまう。

本来の価値が30円の"おやつ"を友達から10円で買うことがルールに反しないことになるので、"おやつ"を大量に遠足とは無関係という名目で買い、友達同士でそれを『買う』のではなく『無償であげる』としてしまえば、「おやつは300円まで」に意味がなくなってしまうので、これを認めてしまってはならない。

結論

以上のことから、バナナなどの果物・野菜は先生にとって目算の敵であり、遠足当日での定価がはっきりしない点で"おやつ"と認めたくない理由が存在することがわかった。他にも、バナナから産地のシールを剥がしてしまえば、そのバナナがどこ産のバナナかを特定しずらく先生がそのバナナの現時点での定価を調べるさいの時間ロスなど、面倒な点が挙げられる。また、生徒にとっても価格が変動するバナナはリスキーであり、それらを踏まえた上で

生徒から「バナナはおやつに入るのか」という質問に対して、先生は

『気象条件にとらわれず、常に定価で販売するメーカーを見つけ、なおバナナ本体にその産地がしっかりと記載されているという条件下でなら"おやつ"に入る。ただし、万が一、定価が変動して"おやつ"の合計金額がオーバーしてしまった場合の一切の責任は本人が負うことになります。』

というのが一番、妥当な答えなのだろう。以上、個人的な見解でした。