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サンタは単独犯か

概要

サンタは古くから親から子供に語り継がれる存在だが、『サンタとは何か』がつかめない。そこで、ある仮説を元に持論を展開してみた。

はじめに

約100年前、ヴァンジアという8歳の少女がニューヨークの地元紙に「サンタはいるのか?」という手紙を出した。その質問に対して、地元紙の編集者、フランシス・チャーチは

「もちろん、存在する。誰も見たことがないからといって、それはサンタがいない証拠にはならないよ。愛は見えないけど、確かに愛は存在する。思いは見えないけど、思いやりは目に見えるし触れることだって出来る。このように、サンタは見えないけど、存在するんだ。」

と答えた。ここでは、彼の言う通り、サンタは存在すると仮定する。では、その存在するサンタの罪状について調べてみよう。

殺人を犯さない国際指名手配犯

昔からクリスマスの夜には

みんなが寝静まった夜にトナカイに乗ったサンタクロースがやってきて、サンタ工場で作ってきた子供たちがそれぞれ願ったプレゼントを靴下の中に入れる。その後は静かに家を後にして、ベルの音ともに空を飛び、次の家の子供に再びプレゼントを届け、また静かに立ち去る...

といった心温まる話があると信じられている。しかし、一体この心温まる話にはいくつの犯罪が隠されているのだろうか。

  • 住居侵入罪

刑法130条に定められていて、3年以下の懲役または50万円以下の罰金。一般的に言われる「不法侵入」に同じ。
サンタは子供にプレゼントを与えるという実に正当的な理由を口実に不法侵入を繰り返している。さらに、計画性は非常に高く指紋などの「そこに居た」という痕跡を一切残さない。

  • 窃盗未遂

問われるかはその時のサンタによるが、他人の家に無断で侵入し、暗闇の中で靴下を探すためにあたりを物色する。この行為自体で未遂としての被害が出せる。

  • 動物虐待

サンタの所業はクリスマスの夜、その数時間のうちに行われている。しかも、その数時間のうちに全世界を回るのであれば、トナカイにかなりの過酷な労働をかせていると推測される。これは、動物虐待の罪にとられる可能性がゼロではない。問われた場合、一年以下の懲役または100万円以下の罰金がかせられる。

サンタは自分の工場で無許可であらゆる物を製造し、故意に著作権に違反しているので、10年以下の懲役または100万円以下の罰金にかせられる。

  • 航空法違反

航空法第11条によると、「航空機は有効な耐空証明を受けているものでなければ、航空の用に供してはならない」とされていて、耐空証明をおそらく受けていないであろうソリは当然違反の対象となる。また、航空法第79条によると、「航空機は、陸上にあっては飛行場以外の場所において、離陸し、又は着陸してはならない」とされ、1日に何度も離着陸していると思われるサンタは故意にこれらの違反をしている。
ちなみに航空機とは日本の航空法では「人が乗って航空の用に供することが出来る飛行機、回転翼航空機、滑空機及びひこう性そのほか政令で定める航空の用に供することが出来る機器」とされている。ソリはサンタを乗せて空を飛び回っているが、ソリが機器か?と言われると戸惑うところがあるので、実際に捕まえて空を飛べる要因を調査する必要があると思われる。

ベルの音を異常に大きくして静穏を害し近隣に迷惑をかけた場合や、日本など煙突の少ない国においてはサンタは一般的に表から屋内に入る手段としてピッキング道具で開錠して侵入していると考えられるので、その場合の特殊開錠用具の所持の禁止などに関する法律によって軽犯罪法に違反している可能性がある。


このように、サンタは不法に家に侵入して、どこで入手したかも定かではない製造方法に従って故意に著作権を侵害し製造したプレゼントを靴下に入れるために、あたりを物色して靴下を探す。そして、靴下に入れた後、自分が来たという痕跡をなくすために指紋などを拭き取り、その豊満な体をソリに乗せトナカイに過酷な重労働を課して、無許可で夜の空をベルを鳴らしながら飛行していく。
http://yaplog.jp/cv/rochirico/img/219/xmas09-01_p.jpg


そして、サンタは平然とこれらの行為を世界規模で、国境を無断で渡り、不法入国をしながら何万・何億回と繰り返す。つまり、サンタは全世界で不法侵入を犯しながらも一切の痕跡は残さず子供を限定に違法に製造した物を渡し、しかも見たこともないとされる非常に理知的な国際犯罪者だと言える。ただ、サンタの本当にすごいところはここではない。

巨万の富を得たサンタ

100年前シカゴの暗黒街の大ボスとして恐れられていたギャング、アル・カポネも最終的には警察に捕まった。にも、関わらず、同時期いやそれ以上に昔からアル・カポネよりも国際的に大規模な犯罪を犯してきているサンタは一体全体なぜ捕まらないのか。

サンタは大多数の犯罪を犯しているが、たとえ世界中のどの警察機関に「サンタに不法侵入された」と被害届を出したとしても、おそらく警察は調査には乗り出さないだろう。
この根拠からある仮説を立てた。

サンタは警察機関に多大な資金援助または、買収しているために警察がてを出せない

以上の仮説によると、サンタは何らかの方法によって巨万の富を得た世界的大富豪だと推測出来る。お金には代えられない夢を配るサンタにとって人を買うことは簡単な事なのかもしれない。

サンタはなぜ見つけられないか

警察に行ってもサンタの調査には乗り出さないことから、富豪かなといったちょっとした結論には至ったかが、そもそもなぜサンタは誰にも見られることなく全世界で犯罪を実行できているのか。

サンタ不可視説

近年では世界の技術も進化をしていて、以下のような光学迷彩を実現できている。
gigazine.net

irorio.jp

またこういった光学迷彩だけでなく、人にとっての透明は「可視光線全域の光を透過」すればいいので、そういった方面での研究も進んでいる。らしい。いろいろと研究段階ではあるが、著作権を堂々と侵害しながら製造し続ける超巨大工場を持つサンタにとって、これらの技術を応用して、光学迷彩マントを作ることは可能かもしれない。そうすれば、完全な不可視化は不可能だとしても、暗闇で見えなくなるには十分な不可視効果が得られるだろう。

しかし、果たしてこれがサンタが誰にも見られたことのない理由だろうか・・・否!
確かにこの最新技術における不可視化は可能で、実査にサンタが自作した光学迷彩マントを使っている可能性が無きにしもあらずだが、1000年前近くからの存在が確認されているサンタが一度も見られていないということは、昔からも見られていないことを考慮しなくてはならない。そのため、この光学迷彩説は捨てざるを得ない。

サンタ原子説

ここではじめの フランシス・チャーチの話を思い出して欲しい。

「サンタは見えないが、それがそこに居ない証拠にはならない・・・愛は見えないが存在する・・・(ry」

つまり、サンタは見えないが、確かにそこにいる・・・のです!これだけでは分かりづらいので、例を挙げてみます。

あなたの目の前には空気があってそのうち20%は酸素ですが、あなたはその酸素を見ることが出来ますか?もちろん出来ませんよね。(もし、見えたらヤバスですね)何故かって、人間には肉眼でき見ることの出来る最低限の大きさがあって、それ以下は見えません。しかし、実際にそこには酸素が存在する。

これをサンタに置き換えると、サンタは原子並みに小さい といえます。


前述しましたが「誰も」サンタを見たことがないのです。けれども、この「誰も」という表現はあくまで人間主観の考え方であって、顕微鏡で詳しく調べれば見ることが可能です。だからと言って、今まで空気中の微細なサンタクロースの存在を確かめた人はこの世にはいません。このようなことから、サンタクロースは今まで一切の人間に肉眼で見られることなく不法侵入を繰り返せたわけです。
また、サンタは自ら指紋を拭き取っているのではなく、あまりに指紋が小すぎて今の技術では検出できなかったり、どんな家でも隙間風が入るようにサンタはピッキングでわざわざ開錠することもなく、平然と不法侵入できていたのです。

砂粒サンタ

そうすると、サンタの全長はどのくらいなのか。
http://blog.digital-lemon.com/images/santaclaus2011_2.png


肉眼の限界 > サンタの全長 > 最小単位、原子の大きさ
0.01 cm   > サンタの全長 > 0.00000001cm

となる。最小の砂の定義が1/16mm、つまり約0.006cmなので、肉眼に見えないことを考慮すると、一番大きくてもサンタは砂一粒並みの大きさということになります。これで、この1000年間にサンタが誰にも見られなかった、見えなかった疑問が解けました。しかし、これによって新たな問題が生じた。

そもそも、砂粒サンタ一人で全世界に不法侵入が可能なのか。

仮に子供が寝静まるであろう23時から翌6時までの7時間の間に地球1周(40000km)を移動することを考える。そうすると、砂粒サンタは約1400m/s(マッハ4)で動く必要があります。これは、相対的に静止している砂粒サンタが風速1400m/sの風を受けているようなもので、この条件からこの速さで移動する砂粒サンタにかかる力を計算してみる。

風荷重 ( kg・f / m^2 )  = 1/16 x V^2
この式に1400m/sを代入すると、風荷重は約12000(kg・f/m^2)となって、これは約1180(N/m^2)に等しい。次に砂粒サンタの大きさを求める。計算を簡略化するために砂粒サンタは直径0.006cmの円とする。すると、移動する時にあたる面積Sは0.000000011304(m^2)となるので、移動中に砂粒サンタが体に受ける圧力は約1045^11Nとなります。これは仮に砂粒サンタの体重が0.1gだとしても、砂粒サンタが体に受けるGは1066x10^11Gとなります。

以上適当に概算すると、この砂粒サンタは移動すると10^13Gくらいが体にかかっておそらく移動した瞬間にサンタは消し飛んでしまいます。戦闘機の旋回でさえ最大9Gしか掛からないのに、生身の人間が9Gに耐えるためには訓練や耐Gスーツなどが必要なことを踏まえると、この砂粒サンタの非人間さが伺えますね。「さすがサンタ!」って感じですが、サンタの形を円や球でなく人型にすれば、少し小走り程度で走っても、一瞬で手足がもげて・・・と無残なことになってしまう。さらに、高速で動くことで前方の空気が圧縮されて超高圧になるので、それと共に温度が上昇します。約1400m/sで移動すると、前方の空気は約15気圧に圧縮されその時の空気の温度は540℃までに上昇する。衣服の発火温度が500℃〜600℃なので、あのサンタの服は耐熱仕様なんでしょうね。

以上、延々と砂粒サンタが単独で世界中にプレゼントを配布していたなら・・・という仮定でサンタのステータスについて考えてみたが、どう考えてもスーパーサイヤ人の何億倍くらいの超人になってしまう。「サンタは実はちっさくて超人だった」ではしっくりこないので、サンタ単独犯説は捨てることにする。

国際的犯罪組織

先ほどのサンタのステータスはサンタが一人でごく限られた時間に世界中を回る必要があったために求められたステータスで、ようはサンタが複数人いればさきほど並みのステータスは求められない。つまり、サンタは実は単独犯ではなく、世界規模の犯罪組織の一員であったのだ。1molが原子6.02x10^23個で空気中1Lに22.4molの分子が存在するように、サンタも1立法メートルあたりに何人いるかという表現が正しいと思われる。そうすれば、代替的な移動も必要なしに毎年自分の担当する範囲の家に不法侵入するだけの話で済む。

まとめ

さて、このように『サンタ』とは

世界中の警察機関を買収できるほどの金を持つ組織で1立法メートルあたりに数人といった割合で存在する原子大のスナンタ(砂+サンタ)の大規模集団

という結論に達した。
そして、サンタは日々いろいろな場面で被害にあっている。砂粒ほどの微細のサンタは主に大気中に浮遊していると考えられ、人間の呼吸の吸引による被害や、酸性雨による溶解などが原因で常に個体数は減少していると思われる。この自然によるサンタの検挙が世界的犯罪組織の撲滅につながるのだろう。


「壁|д゜)あっ!・・・今サンタ吸いませんでした?」